黒と白(R-18G)

 
それは、花京院がまだ、自分を食べようと襲ってくる天敵たちを目にしたこともないほど、小さいこうさぎのころのことでした。
その日は寒い冬の、久しぶりによく晴れた日で、花京院は群れの子供たちと一緒に巣穴から出て、日向ぼっこをしていました。
親たちの一匹に見張りをしてもらって、うとうとまどろんでいたところへ、ふと何かの気配を感じ、花京院はまだ短いけどもよく動く耳をぴぃんと立てました。
少し離れた茂みの中に、ちらっと何かが光って見えました。
けれどもその光は一瞬で掻き消え、茂みはさっきからちっとも動きません。
「かくれるのがうまいうさぎだなあ。」
と花京院は思いました。
遠くへ目と鼻と耳を向けて見張っている大人に見つからないよう、そうっと草を掻き分け、花京院は茂みに近づきました。
「……おまえは、だれだ?」
押し殺したような小さな声が誰何してきます。
まだ舌足らずで高い声、同じ年頃のこうさぎだと思って、花京院は嬉しくなりました。
「ぼくは、かきょういん。きみは?」
「おれは、じょうたろうだ。」
相手がそう答えたとき、またきらっと小さな緑が光りました。
それが承太郎の瞳だと分かったとき、花京院の小さな胸は早鐘のようにどきどき打ち始め、当の花京院がびっくりしてしまいました。
「ねえ、もっとそっちにいってもいい?」
少しの間があって、「ああ。」と承太郎が答え、茂みに花京院が収まるスペースができたのが見て取れました。
そこで茂みにもぐりこんだ花京院が見たものは、それはそれは見事な、真っ黒い毛並みでした。
「きみ、よるのそらみたいないろをしているんだね。」
と花京院は感嘆のため息を漏らしました。
「おまえこそ、ゆきみたいなしろいいろをしているんだな。」
と承太郎が言いました。
「うん、ぼくのきょうだいたちはみんな、つちのいろとおなじいろをしているんだけど、なんでだか、ぼくだけしろいいろにうまれてきちゃったんだ。」
と花京院は答えました。
実は花京院自身は、自分の真っ白な毛並みがだいきらいでした。
「狼なんかに見つかりやすくて、困るよ。」
と親たちは言い、いつも泥を塗ってくれるのですが、こうさぎらしく朝露の付いた草の間を跳ね回っているうちに、すぐまた綺麗になって、きらきらおひさまに光ってしまうのです。
でも承太郎が、「すごくきれいだ。」と言って花京院の白い毛に鼻先をうずめてくるので、この色も悪くないんじゃあないかと思えました。
「それに、おまえのめも、さくらんぼみたいで、きれいだ。」
と承太郎は言いました。
「きみのめこそ、どんなくさよりもきれいなみどりで、おいしそうだね。」
と花京院も答えました。
嬉しくなって、花京院が承太郎へ体を摺り寄せると、承太郎も花京院へとくっついてきました。
「じょうたろう、きみはどこのやまのこなの?このあたりでは、みかけないよね。」
「あっちの、ちくちくするくさがはえてる、たかいやまだ。いつもみずをのんでるみずうみが、さむさでこおりになっちまって、それでこっちのやまにきたんだ。」
「ふうん。じゃあ、むれのみんなで、きているの?」
「そうだ。おとなたちはいま、ごはんをとりにいっているんだ。おれはまだちいさいから、ここでこうやってかくれているように、いわれてるんだ。」
「ずっと、このやまにいるの?」
「……いや、もうすこしべつのところへいくって、いってた。あったかくなったら、またあっちのやまにもどるんだとおもう。」
「なんだか、さみしいな。じょうたろう、もっときみといっしょにいられない?」
「おれはまだ、こどもだから……おやがいくところに、ついていかないと……。でも、おれも、おまえとはなれたく、ない。」
そう言って承太郎は、花京院のほっぺたを舐めました。
「なあ、かきょういん。おれたち、おおきくなったら、いっしょにくらさないか?」
「そんなの、むりだよ。だってぼくたち、むれがちがうじゃない。」
「だったら、おなじむれに、なればいい。」
「ええ、どうやって?」
「おれと、かきょういん、おまえが、つがいになればいいんだ。」
なんという名案でしょう!
花京院は真っ赤な目を輝かせました。
「すごいや!それなら、ちがうむれでも、かぞくになれるね。ねえじょうたろう、ぼくずっと、このやまにいるから、おとなになったら、きっとむかえにきてね。」
「ああ、やくそくだ。」
そこで承太郎と花京院は、黒い鼻と白い鼻をこすり合わせて、つがいになる誓いを立てました。
するとそのとき、山の遠くのほうで、長く尾を引く鳴き声が聞こえました。
花京院は聞いたことのない鳴き声でした。
「おとなたちだ。おれをよんでる。」
花京院は、行って欲しくない、と言いたかったのですが、見張りの大人のうさぎが、足をだんだん踏み鳴らしてこうさぎたちを呼び集めたので、自分も行かなければならないと告げました。
「きっと、きっとあいにきてね。」
「わかってる、ぜったいに、むかえにくる。」
そう言って二匹は、後ろ尻尾を引かれながら別れました。
それにしても、承太郎の尻尾は自分よりずっと長いのだな、と花京院は思いました。

 
 
 

長かった凍える冬が過ぎて、頬に優しい春風が吹くころには、花京院は粉雪のようにふわふわな真っ白の毛並みと濡れた果実の瞳を持つ、うつくしいうさぎへと成長していました。
そんな彼のここ最近の悩みは、おせっかいな群れの親うさぎたちが、早くその血を継ぐ子孫をつくれ、と若いメスのうさぎを紹介してくることでした。
けれども、どんなに耳の長いうさぎでも、どんなに尻尾がよく動くうさぎでも、花京院の心を射止めることはできませんでした。
気を悪くしたメスうさぎたちや、心配性の親うさぎたちに、花京院はいつも、「つがいになると誓ったうさぎがいるから。」と言っていました。
彼が言うには、その相手は夜のようにまっくらな毛並みと、露草のように輝く緑の瞳の、すばらしいうさぎだそうです。
花京院が更にその黒うさぎを褒めようとするころにはみんな、「もういいよ。」と言って背を向けてしまいました。
確かにあれはすごくきれいなうさぎだけど、でも白い色をしているなんて、やっぱり変だもの。

 

さてそんなうららかな春のある日、大変な事件が起こりました。
群れのうさぎが一匹、血にまみれて息絶えているのが見つかったのです。
勿論うさぎですから、肉を食べる動物の手にかかって死ぬことは、そんなに珍しいことではありません。
問題は、そのうさぎがほとんど食べられていないことでした。
一番栄養のある内臓はなくなっていましたが、他は手付かずといっていい状態で、しかもかなり遠くから血痕を残して移動してきた跡があるのです。
「腹は食い破られたが、なんとか逃げ出して、ここまで来たんじゃあないか。」
「いや、こんな状態で敵を振り切れるとは思えない。」
「しかし、相手はなんだ?鷲じゃあないな。これは牙の跡だ。」
そんな風に話しているところへ、花京院がやってくると、自然に声が潜まって、ちらちらと視線が寄越されます。
花京院はすっかり慣れっこでした。
どうせ僕はみんなと違ううさぎだから、きっと詳しい話も聞けないんだろう。
牙の跡なんて、恐ろしいな。
そんなことを考えて、仕方がないのでその場は諦めて、自分の巣穴へ帰った、まさにその次の日のことでした。
昨日よりずっと、みんなが慌てて集まっているので、なんだろうと花京院も足を運びました。
茶色のうさぎたちの間に、赤っぽい塊が見えます。
そっと覗き込むと、耳が半分食いちぎられ、足の付け根から折れた骨が突き出しているのが見える、群れのうさぎが震えているのでした。
彼はひくひく痙攣しながら、何か必死につぶやこうとしていました。
そのことに気付いたうさぎが、「みんな、静かに!」と足を鳴らしました。
うさぎたちが口をつぐんで草原がふいに静まり返りったところへ、虫の息のうさぎのか細い声が聞こえました。
「…お……ぉ…お、おかみ…が……」
「狼!狼って言ったのかい!」
「なんて恐ろしい!」
「こうさぎたちを隠さなきゃ!」
「みんな静かにしてくれ!まだ何か言うことがあるようだ!」
二度目に音がなくなったときには、花京院もうさぎがつぶやく声を拾おうと、長い耳を立てて前のほうへ詰め掛けていました。
その目立つ色を見咎めた周りのうさぎたちは、一瞬ひげをひそめましたが、彼らも今は赤毛になったうさぎの声に集中していました。
「し、し、しろ…しろい……」
「白い狼なのか?」
「し、しろ…い……しろいうさぎ、を……さ、さしだせ…ば、ほかの…うさぎ、は、みのがす…と……」
そこで彼の耳はぱたんと倒れ、二度と起き上がることはありませんでした。
集まったうさぎたちの注目は一瞬にして、死んだうさぎから白いうさぎに集まりました。
群れで一匹きりの、白いうさぎに。

 

体中の毛を逆立ててぷるぷる震えながら、花京院はひとりで、黒くかすれた血の跡を辿りました。
果たしてそれは、暗く恐ろしげな洞窟に繋がっていました。
最後の勇気がどうしても湧かなくって、詰めていた息を吐き出したとき、ぴっと鼻が鳴ってしまいました。
それを聞きつけたのか、洞窟の内部の闇が膨らみ、うごめき・・・とうとう外へ出てきました。
そこにいたのは、夜のように見事な黒い毛並みと、濡れた露草の色の目をした、大きな狼でした。

 
 

花京院は、自分の体から力が抜け、耳がぺたんと垂れるのを感じました。
目の前にいる狼の、筋肉の引き締まった身体にも、大きな牙にも見覚えはありませんでしたが、その色には……その黒と緑は、冬の間中、そして春になってからも、一度として忘れたことはないものでした。
「承…太郎……?」
蚊の鳴くような声で囁くと、狼は花京院を丸呑みにできそうな口を歪めて笑いました。
「そうだ、花京院……迎えに来たぜ。」
真っ黒な狼がゆっくり歩いてきたときも、鼻をこすりつけて匂いをかがれたときも、花京院は怖くて仕方がなかったのですが、大きな口が開かれて、首元めがけて降りてきたときには、心臓が凍り付いてそのまま止まってしまうかと思いました。
実際は何のことはなく、そっとくわえ上げられただけだったのですが、花京院はあまりの恐怖で指先一本動かすことができませんでした。
花京院は群れのうさぎたちの間では、かなり体格のいいほうでしたが、黒い狼にとってはねずみと変わらないらしく、軽々と洞窟内へと運び込まれてしまいました。
花京院が恐ろしくってカタカタ震えていることは、彼の真っ白な背中や耳を舐めていた承太郎には、すぐに伝わりました。
「おい、どうした花京院。どうしてそんなに震えてる?」
「だ、だって、君は狼だもの。そして僕はうさぎだよ。」
「それがどうした。」
「狼はうさぎを……食べるでしょう。」
花京院が搾り出すように言うと、承太郎はむっとした顔をしました。
「お前のことは食わねえよ。食っちまったらもう二度と会えねえじゃねえか。」
だが、まあ確かに、昨日のやつよりずっとうまそうだよな。
と承太郎が声のトーンを下げながら言い、舌なめずりまでしてみせたので、かわいそうに花京院は、洞窟の奥に縮こまってしまいました。
目をぎゅうと閉じてぴすぴす鼻を鳴らしている花京院を見て、承太郎はさすがにやりすぎたか、と思いました。
「悪かった花京院、俺はお前だけは食わねえって…」
言いながら近づいた承太郎の鼻面を、花京院の小さくて鋭い爪が思い切り引っかきました。
「ッ!」
鼻を押さえて飛び上がった承太郎が見たものは、真っ赤な瞳を潤ませて、震えながら気丈にも狼を睨み付けてくる白うさぎでした。
「……なんだよその態度は。」
承太郎が体を起こして洞窟の入り口を塞ぐと、花京院の白い体が影に染まりました。
「俺はずっと、お前のことばっかり考えてたっていうのに。お前は、俺のことなんか忘れちまったんだな。」
「わ、忘れてなんて」
「じゃあ何だ、群れにイイうさぎがいんのか。どこのどいつだ、食い殺してやる!」
「そんな、そんなの、いないよ……!」
「いねえってことはねえだろ、だったらどうして俺を拒む?言えよ、そのキレーな体で何匹たぶらかしたんだ?」
「たぶ…そんなこと、したこと、な……!」
黒い影がひらめいて、白いうさぎの体を覆いました。
身動きのできない花京院は、組み敷いてくる狼から逃れようと暴れていましたし、承太郎はさせてなるものかとうさぎを押さえつけていましたので、そのうさぎが呟いた言葉を聞き逃しました。
僕だって、ずっと、君の事だけ想っていたのに。

 

花京院が目を覚ますと、洞窟の入り口には変わらず承太郎がいて、花京院を見つめていました。
彼の横には、狼の口では運びにくいだろう干草が、山と積まれています。
花京院は、きしむ体を無理に起こして、ほんの少しの干草を口にしました。
「……水が飲みたい。」
「奥に、雨水が溜まってるところがあるだろ。」
「あんなじゃなくて、もっときれいな川の水が飲みたい。」
「駄目だ。そんなことを言って、俺から逃げるつもりだろう。許さねえぞ!」
そんなことはしないと言っても、承太郎は取り合ってくれません。
赤く輝く目に涙が溜まる理由が、流れる水が飲めないからなのか、恐ろしい狼から逃れられないからなのか、それとも承太郎が自分の言うことを信じてくれないからなのか、花京院は自分でも分かりませんでした。

 
 
 

群れのうさぎたちに責め立てられて、一匹きりでこの狼の元へやってきてから、花京院は洞窟から出してもらえずにいました。
暗い穴の奥に閉じ込められて、承太郎の気が向いたときに(彼はかなり頻繁に気が向くのですが)襲われて、交尾を強要されるのです。
初めのうちこそ、驚いたし、痛かったし、何より怖かったので、ぶるぶる震えるしか反応できなかったのですが、花京院ときたら、メスうさぎの誘いを断るたびに、承太郎を相手に交尾することばかり考えていましたので――空想の中の承太郎は耳の長い黒うさぎでしたが――、すぐに気持ちよくなって、自分から腰を振ってよがり狂うようになりました。
声を上げて快楽にむせび泣く花京院を、承太郎は淫乱と罵倒し、いったい何匹の、どんなオスにこんな姿を見せたのかと責め苛みました。
花京院がそんな相手は誰もいないと言っても、それではなぜ俺のような「恐ろしい狼」に尻尾を振ってみだらがましく腰を動かしてみせるのか、と聞き入れてはくれません。
激しく攻められて、過ぎる快感と苦痛と疲労で花京院が気を失ってしまっても、承太郎は全く平気なようで、花京院が目を覚ます前に自分の食事を終わらせ、その上花京院のための干草まで取ってくる始末。
いい匂いのする草原を駆け回るのが大好きな花京院は、暗くてじめじめした狭い洞窟から出られない今の状況が、悲しくて仕方がありませんでした。
それでも、承太郎が舌なめずりしながらゆっくり近づいてくるのに、さくらんぼ色の瞳が期待に輝くのを止めることができません。
彼が飽きたら、一息にぺろりと食べられてそれでお仕舞いなのは分かっていたのですが、それでもやっぱり、承太郎のことが好きだったからです。
そんな生活を続けているうち、花京院が気を失っている時間が、だんだん長くなってきました。
ぼんやりする頭と目がうっすら覚醒した途端、承太郎に飛び掛られて、また体に負担のかかる行為を強いられるのです。
一滴の水も飲まないまま、またすぐ花京院が気絶してしまい、承太郎は驚いて身を離しました。
花京院の耳は力なく垂れ下がり、乾いた鼻はぴくりとも動きません。
やせこけた花京院をそうっと舐めた承太郎は、彼が息をしていないのに気がつき、飛び上がるほどに慌てました。
毎日毎日、その体にのしかかって押さえつけては好きに貪っているとは思えないほど、ぎこちない手つきで花京院をひっくり返し、承太郎は前足で胸をぐいぐい押しながら、顔をぺろぺろ舐めました。
「花京院、頼む、起きてくれ、頼むから……」
承太郎の必死の祈りが通じたのか、ヒクッと空気を吸い込む音がして、花京院の鼻が動き始めました。
安堵のため息を吐いた承太郎を認めると、花京院はひっくり返ったまま、うつろな瞳で承太郎に向かって後ろ足を開いて見せました。
承太郎は「もう、いい。」と言って、花京院を楽な体勢にしてやりました。
花京院は、とうとう承太郎に飽きられたのかと思って、耳がぶるぶる震えるのを止められませんでした。
いらなくなったおもちゃとして食べられてしまう恐怖よりも、承太郎の相手ができなくなったから、もう必要ないと言われるのが悲しくて堪りませんでした。
二度と承太郎の瞳の色を見られなくなるのかと思って悲しみに沈んでいた花京院は、しかし、最後に承太郎に食べられて死ぬのなら幸せか、と震えながらも彼の牙が降り注ぐのを待ちました。
ところが、いつまで待ってもそのときが来ません。
いぶかしんで恐る恐る目を開けると、承太郎は長い尻尾もとがった耳も地面に向けて、うなだれていました。
花京院が自分を見ているのに気付くと、承太郎は、花京院の鼻に触れないギリギリのところへ、自分の鼻を持ってきて言いました。
「すまん、花京院……俺はお前を傷つけてばっかりだ。お前が、誰か知らないうさぎのものになるくらいなら、と思ったが……俺が原因でお前が死ぬよりは、ましだ。」
花京院は、今まで見たこともない弱弱しい承太郎に、何か声をかけたかったのですが、かすれた喉を動かすのに手間取りました。
「俺を許せとは言わねえ。そんなこと、できるはずがねえよな。でも、俺に腹を立てたからって、それで死んじまうようなことはやめてくれ。頼む、何でもするから。」
「…何…でも……?本当、に…?」
「ああ、お前に、二度と会わねえと誓ってもいい。それでお前が元気になるんなら。」
「そう……じゃあ……もう、こんなこと、は…こんな、閉じ込めて、おく…なんて……やめてほしい。」
「……分かった。お前が群れに戻っても、追わねえと約束する。」
「まさ、か……!あんな…群れ、に…戻りはしない、よ……。もうひとつ…お願いが、あるんだ。」
「何だ?」
「僕を、こんな……閉じ込める、なんて…しない、で……もっと、ちゃんと…ぼくと」
首をちょっとだけ伸ばして、花京院は白い鼻を承太郎の黒い鼻にこすり付けました。
ぼくと、つがいになってください。

 
 
 

めっちゃびびられて震えられて実は承太郎のほうが泣きそうになってた