大きさについての見解の相違(R-18)

典子さんで胸触ってるだけだけど一応
 
 
 

花京院典子は空条承太郎の恋人である。
二人としては、どちらかというと恋人というより戦友の気持ちが強いのだが、とにもかくにも無事に日本に帰ってきて、空条ホリィも元気になったのだから、後は青春を謳歌せねばならない。
ちなみに、二人が恋人同士になったのは帰国してからである。
旅の間も相手のことを憎からず想ってはいたのだが、いかんせん状況が状況だったし、そういう気分になった時でも、気を許せる相手が少ないからだという可能性が捨てきれなかったのだ。
そういうわけで、平和な島国に戻ってきてからやっと、お互いの素の表情を見て惚れなおし、交際が始まったというわけだ。
ちなみに愛の告白はこんな感じだった。

「ここのコロッケうまいな」
「だろう。俺の行きつけだぜ」
「学校帰りに買い食いとか夢だったんだ」
「そうか。ところで花京院、お前、彼氏いねえだろ」
「いたら君とコロッケなんかかじってるわけないだろ」
「じゃあ俺と付き合え」
「いいよ」

こうして二人は、晴れて恋人同士になったというわけである。
まあこの辺は情緒がないが、下校の時に手を繋ぐのはクリアしたし、この前は映画館デートの後でキスもした。
着実に恋人ランクが上がっていっていると言っても差し支えないだろう。
二人はこのように、きちんと段階を踏んで、(今のところは)清いお付き合いをしていた。
花京院はこういうのは何分初めてであるので、不測の事態には対処できないし、承太郎としても「大切にしたい女の子」は初めてなので、二人で一歩ずつステップアップしていく算段だった。
周りからはとっくにオラオラしているものだと思われていたが。

だがしかし、天下の空条承太郎様とはいえ、一人の男子高校生である。
可愛い恋人ができたんだから、そーいうことを考えない方がおかしいというものだ。
承太郎は花京院の首やら細い腰やら足やらをじっくり見つめて、ありがたく夜に利用させていただいていた。
もちろん胸もちらりと見ては、Cか…いやDあるか?とか思って残念がっていた。
そう、彼は貧乳好きだったのである。
……いや、それにはちゃんと理由があるのだ。
ロリコンとかそういうわけではない。
事の発端は、彼の実家が金持ちということだった。
ついでに母方の実家も金持ちだった。
これは承太郎にはどうしようもできないことだ。
でもって幼みぎりの彼は、びっくりするほどの美少年だった。
どう見ても将来すごいハンサムになる少年に、金と家柄がくっついているわけだ。
彼に近付く権利を得たおねーさんたちは頑張った。
それこそ、承太郎が大きいおっぱいを嫌いになるほどに頑張った。
胸で窒息するのではないかと思ったことさえある。
そういうわけで、空条承太郎は小さい胸の方が好きなのである。
ちなみに今は近寄らせていないが、前は「おはよう、JOJO!」などと言って胸を擦りつけてくる女生徒がいたもので、承太郎は大変困っていた。
くっつけられるならもっと小さくて硬めのやつがよかった。
 

で、彼の彼女の話である。
彼女は細い体の割に、そこそこおっぱいが大きかった。
触ったことはないが。
花京院はあの胸さえなけりゃあ最高なんだがなあ。
まあ、脱がす時がきたら、あんまり目に入れないようにすればいいか、などと思っていたのである。

さてそれで、親のいない休日というシチュエーションでお泊りが発生した。
つまり脱がす時がきたわけだ。
承太郎は花京院の顔のあちこちにキスを降らせながら、ゆっくりゆっくり服を脱がせた。
彼女はすっかり真っ赤になって縮こまっている。
正直たいへん可愛い。
息子の方も元気になってきているのは仕方なかろう。
セーラー服の上を脱がせてしまってから、ちょっと勇気を出して背中に腕を回し、ホックを外して紐を持ち上げ……あれ?
承太郎は目を点にした。
花京院は完全に両手で顔を隠してしまっている。
湯気が出そうになっているのは隠せていないが。
承太郎はまじまじとそこを見た。
彼女の胸の膨らみは、なんというか、とても、すごく、非常に、ささやかだった。
「…!!?」
「ああああんまり見ないでくれないか!恥ずかしい!!」
承太郎は右手に掴んだブラジャーに目をやった。
CとかDとかの膨らみは、そっちについていた。
「オラァ!!!」
「ちょ!?承太郎ちょっと、何を精密な動作でパッド抜いてるんだ!?やめてくれよ!!」
「冗談じゃあねえ、花京院お前、こんなんで底上げしてたのか!?」
「う、うるさいな!悪いか!」
「悪いに決まってんだろ!こんなもん外せ、二度とすんな」
「あれ高かったんだぞ!必死で谷間とか!寄せて上げたりとか!」
「だからそういうことをするなと言ってる」
「え、どうしてだよ…小さすぎてコンプレックスなのに……」
「俺は小さい方が好きだ」
「え」
「あ?」
「君……変態だったのか?」
「失礼だな。男がみんなでかいのが好きだと思ったら大間違いだぜ」
「だからって、こんな…小さすぎて恥ずかしいだろ!」
「どこがだ!!ちっちゃいおっぱいは!やさしいだろ!!」
花京院が、何を言われているのかよく分からない、という顔をしている隙に、承太郎はその胸へ手を伸ばした。
「ふわっ、あ、も、揉むな!あ、いや揉んだら大きくなるかも」
ぴたり。
「そうか、揉むのはまずいな」
そう言って指でつまんで引っ張ってみたり、くりくりしてみたり、引っ掻いてみたりする。
そうするたびにアンアンいうので承太郎の承太郎も育つというものだ。
「も、揉んでくれて、いい、のに…!」
「でかくなったら困るだろ。それより舐めていいか」
「え、いいけど…あの、なるべく乳腺を刺激するように…できれば周りの肉も一緒に揉み上げるようにしながら…」
お許しが出たので、承太郎は胸にかぶりついた。
先の尖っているところだけ、吸い上げて舌で転がす。
「ふ、わあ、あああばかばか!乳首だけ大きくなったらどうするつもりなんだよ!」
「そうしたら俺が嫁にもらってやる。ならなくてももらってやる」
「乳首だけ大きくなっちゃって、ちょっと伸びちゃってもいいのか!」
胸に押し付けている頭をポカポカ叩きながらそんなことを言うので、承太郎はことさらねっとり、見せつけるようにしてそこを舐めた。
「俺以外に見せられなくなるなあ?」
う、と言葉につまってから、花京院は小さな声でぼそぼそ言った。
「……胸が大きくなったらもらってくれないのか…」
「え」
承太郎は顔を上げて不安そうな表情を見せた。
「大きくなる予定があるのか…?」
「さじ加減でどうこうできるのなら、とっくにその予定はスケジュールに組み込んでるよ」
承太郎は布団の上に正座した。
「俺は小さい方が好きなんだ」
「ぼくはちっちゃいのは嫌なんだ」
「なんでだ?可愛いのに。でかいおっぱいは怖いだろ」
「怖…?大きい方が女の人らしくていいだろ。ただでさえぼくは見た目がそんなに可愛らしくないんだ。胸までヒンソーだとみじめだろ」
「何言ってんだ?お前は誰より可愛いだろ。その上胸も最高だろ」
「え…ええ?だって顔可愛くないし、体も細っこいし…お尻だってまっ平らなんだぞ!」
「それがいい」
ついでとばかりにその小さい尻もさわさわする。
「う、上からきゅっきゅっきゅっなんだぞ!」
「そんなお前が好きだっつってんだろ!」
「うー…」
自分の悪いところをあげつらおうとする恋人の口をふさいで、承太郎は自分がどれだけ彼女を愛しているのか、行動で示すことにした。

 
 
 
 
 

これで本当に、タンパク質やらホルモンの影響やらで大きくなってしまったら承太郎さんがトラウマ克服するしかない。
「ほ~らおっぱいだよ~」
「見せるな!俺の視界に入れるな!!」