彼氏が夜早いんだけど

結論から言おう。
空条承太郎は早い。
そう、早い。
なんのことだか分からない?
カマトトぶってるのか!?
じゃあもっとはっきり言おう。
彼は早漏だ。
そう、あの空条承太郎は、流れ星もびっくりの早漏なのである!!

 
 

あの旅を無事に生還した僕らは、お互いが分かちがたいものになっているのに気付いていた。
相手もそう思っていると知り、驚きつつも喜んだ僕らが恋人同士になるのに、時間はかからなかった。
それでもって僕らは、高校生だ。
つまり性欲お化けだ。
当たり前だ!
人間として当然だ!
交換日記も始めたし学校帰りにクレープ食べたし手も繋いだんだから次にやることはセックスしかないだろう!!
あいにく僕の家は普通の中流家庭のアパートで、ちょっとお隣さんとか危ない立地なのだが、承太郎の家は漫画か何かのようなお屋敷だった。
いや漫画なんですけど。
これは文章ですけど。
ホリィさんは笑顔の素敵な花のような女性で、僕は彼女が大好きなのだが、承太郎は彼女が出かけている時を狙って僕を呼んだ。
つまりはそういうことだ。
幸い僕らの関係においては、僕が彼に突っ込まれたいという欲求を持っている。
別にご都合主義ではなく、男性を愛する男性の半分と同じというだけのことだ。
それで承太郎が僕のヒンソーな体に突っ込みたいという気持ちらしいので、その点について問題はない。
そういうわけで僕らは、事に及んだ。事に及ぶ。事に及ぶだろう。
は、つい三段活用とかしてた。
いけないいけない。
本題に戻ろう。
そう、承太郎は、早い!
とにかく早い!!
ちょっと口に含んでレロっとしただけですぐイく。
前戯の段階で僕のお尻やら太ももやらにこすりつけている最中に「ウッ」とか言ってイく。
僕の中に入りでもしたら、もうほんと一瞬でイく。
自分が遅漏なのではないかと不安になり、それとなくクラスメイトの猥談に耳を傾けてみたが、彼が異常に早いと分かっただけだった。

 
 

だがまあ、早いことそれ自体はあまり問題ではない。
そりゃあ自分だけさっさとイってさっさと出て行ってさっさと終わらせるようなやつなら別れを考えなくもないが、彼は僕に関してはとても真摯だ。
きちんと僕を満足させて、体だけではなく心のつながりが大事なのだと伝えてくれる。
だが!
だが彼は!!
早いくせに絶倫なのだ!!!
………どういうことか説明しよう。
まず服を脱いで、お互いの体に触るだろう。
彼は、まあ僕もだが、すぐおっ立てる。
で、そのおっ立てている息子さんに手を伸ばす。
すると彼は「っく…」とか言ってイく。
それから、これはしないときもあるのだが、フェラなんかをするわけだ。
もちろん彼も僕にしてくれる。
彼の舌は分厚くて好きだ。
彼に上から下まで舐められて、吸われて、たまに手とかも使われて、僕はイく。
それで、僕も彼のを口に入れる。
するとそこでイく。
だがしかし、だからといって彼の肉棒さんは萎えたりしない。
微妙にしなっとするけど、少し舌を絡めたらまたすぐお元気になる。
で、頭の方を舐めていると、また「う…」とかうなってイく。
口に出されたものをティッシュにペッペしてもっかいくわえて、竿の方に舌を伸ばすと、「っは…」とかエロい息を吐いてまたイく。
僕はまたティッシュを手に取る。
まあ十中八九ホリィさんに気づかれているとは思うが、一番申し訳ないのはティッシュを買いに行かせることだと思う。
だってめちゃくちゃ使う。
でも僕が持ってくるのもまたなんかアレだよな……。
さてそんな感じで盛り上がってまいりましたら、次のステップへ移るために、僕の出口兼入り口を指で慣らす。
自分でしてもいいのだが、承太郎がこれをやるのが好きらしいので、任せてシーツを握っている。
彼は太い指を器用に動かして、僕の体を拓いていく。
ちなみに右手の指だ。
左手は承太郎の承太郎さんを慰めるのに必死だ。
そこにちょっと足の先を伸ばしてつついてやったりするとすぐイく。
しなくても勝手にイく。
僕の体が準備万端になる頃には、彼の左手はベッタベタである。
おかげでローションの消費量が少ない。
そうしてようやく合体に相成るわけだが、前述した通り、入れたらすぐイく。
入れた勢いのままイく。
これなんていうんだっけ……トコロテンは僕がイく方のやつだよな……。
だがしかし、彼の怒張さんはそれで終わらせない。
まるでイったことなんかなかったかのように、ちょっと上下するだけでまた普通に硬くなる。
最中は多分、そんなに他の人のセックスと変わらないんじゃあないだろうか。
お互いいい感じに動きながら、気持ちよさを追い求める。
承太郎が5分に1回のペースでイくだけだ。
いやそんな余裕ないから時間なんて測ってないので、5分に1回は言い過ぎかもしれない。
……逆に3分に1回の可能性もあるのか……。
まあ、だから、揺さぶられる分にはいいんだ。
最近テクニックも上達してきてるし。
ちなみに僕も彼も童貞だった。
や、僕は今もだけど。
だけど、その、ピストン中にぴゅっぴゅしてくるので、ええと、つまりな、お腹が、苦しい。
一回僕がフィニッシュを決める頃には、なにこれ中に何かいるのってくらいぽっこりしている。
そのタイミングで足腰の立たない僕を支えるようにして浴室に行き、中身をかき出すのだが、これがまあ……よくもまあ……こんなに出るよな………。
承太郎は僕がドロドロのそれをかき出してるのが好きなようで、見ながらまた手を動かしてイってる。
そう、これで、終わりではないのだ……。
若い僕らの夜は長い。
早いのに長い。
別に僕だって、嫌だったらそんなの付き合ったりしない。
そう、僕は承太郎とのセックスに、不満しかないというわけではないのだ。
むしろ好きだ。
僕だってガッツく。
僕のスウィートハートがすんごく早いのを愚痴りたかっただけなんだ。
聞いてくれてありがとう、ハイエロファント。
……こんな話聞かせてごめんね……でもスタープラチナも早いよね………。