ハリウッド版ゴジラ

を見てきました。
総評で言うと、大変良かったです。
追記でネタバレありの感想をしゃべっています。
承花とはいっさい関係ないです。

脚本、映像、音楽ともに良かったです。
すごく丁寧で凝ってて、分かってる人たちが作ったんだなって思いました。
ゴジラ映画の醍醐味っていうのは、前半にみっちり人間模様が描かれて、そこが十分ストーリーとして面白くて、でもクライマックスにとうとうゴジラさんが画面に映ると、そーいうことはどーでもよくなることだと思ってるわけです。
評論家はそれをミクロとマクロの対峙とかいうけど、観客にとってはそれこそどーでもよくて、ゴジラが暴れるのを見て楽しめばいい。
本当の意味での娯楽映画なわけですよ。
造形もすごくオリジナルをリスペクトしつつ自分たちのゴジラだなっていうのがよかったですね。
それも無理のない感じで、パンフレットには「ゴジラを作ったというより、ゴジラの方から姿を見せてきた」みたいなことが書いてあって、うーん分かる!と思いました。
特に足がよかったです。
ゴジラの足は動物的ではなくて、あえていうとゾウに似て円柱型でかかとが地面につく、言い方を変えれば人間が中に入ってる感のある足なわけです。
ゴジラの体で特にかっこいい箇所、背びれが最初に映されたのもぐっと着ましたが、次にそういう足が見えて、おお!となりました。
悪役モンスターの造形もハリウッド的でありつつ特撮リスペクトだなって思いました。
蜘蛛っぽくてSF的に不気味・気持ち悪いんだけど、後ろ足が動物的でちょっと人間が入ってそうな感じ。あと顔かわいい。
やってることすごくかわいいですしね。
つがいで子育てしようとしてただけなのにね。
特にキスシーンからの授乳シーンがすごくよくてぐっときてたら、映画終わった後に一緒に行った人に「あのシーン好きだろうなって思った」って言われました。好きです。
パンフレットでインタビューアーが「あそこキスシーンに見えるんですけど(笑)」とか言ってて、むしろ他の何に見えるのかと。
ミサイル持って飛び立った時点でどう見てもプロポーズ用だと。
卵がくっついてる映像は、タコ足のイメージかなと思いました。
あっちの人たちタコ嫌いだし。ぶつぶつ感とか。
カエルの卵っぽい感じもありましたが。
小さいのがわらわらいるのはデストロイヤーへのオマージュかなとも思いました。
ゆっくり、じっくり全体を見せていって、そしてとうとう顔見せからの咆哮、あと煙の向こうで尻尾の先から光りつつの火炎放射、どちらもすごく感動的でちょっと涙出ました。いいね…!
1本の映画としても完成されてて、往年のゴジラファンも納得するわーと思いましたが、初ゴジラでも十分楽しめると思います。
子供が見ると最初の人間ドラマシーンがちょっと退屈かなという感じですが、最初は子供が退屈するっていうのもゴジラ映画の約束なので、年取ってから見返せばいいと思います。
結論:面白かったです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。