鉄獄より愛をこめて 22.5F(R-18)

”彼は殴って攻撃し、殴って攻撃し、殴って攻撃し、殴って攻撃する。”

地上に戻った二人は、顔を見合わせて笑った。なんだ、結局なんでもないんじゃあないか。

勢いで宿に直行し、二人部屋を取る。二人を知る町の人々は、「まだ食ってなかったのか」「なんだ痴話喧嘩か」などと言い合っていた。
ベッドをくっつけて早速ダイブした花京院に、承太郎は笑って覆いかぶさった。
「君だってどうせ、僕のことが好きなんだろ」
「ちゃんと自覚してんじゃあねェか」
承太郎の大きな手が、遠慮無く体をまさぐってくるので、花京院はくすぐったそうに身を捩った。
「ククッ…ノォホホ」
「おいもっと色気ある声出せ」
「無理無理…ヘラヘラアヘアヘ」
「ったく」
仕方がないので承太郎は、自分の下で笑うハーフエルフの服に手をかけて一気に脱がした。なんだかんだ言ってもうゆるく兆し始めている。
花京院もくすくす笑いながら、承太郎のズボンに手をかけた。ちなみに上半身は、下着無しで直接鎧を着ている。出てきたそれが、花京院の体に合わせた形状になるのを見守ってから、口に含んだ。
「本当、甘いよな。くせになりそうだ」
「なればいい」
「君なしじゃいられない体に、ってか?」
「俺はとっくに、お前なしじゃいられない体になってるぜ」
承太郎の言葉に照れたのか、花京院は顔を真っ赤にして、それを舐めるのに一所懸命になった。
承太郎のそれは、絶頂を迎えなくとも液体が分泌されるので、滑りはよろしいのだが、口の中がいっぱいになる。口の端から唾液と一緒に灰色がかった白い液体を垂らす彼は、例えようもないほどいやらしかった。
たまらなくなって頭をつかみ、腰を打ち付ける。むぐむぐ言って抗議してきたが、気にせず喉の奥に少しだけ出した。少しだからいいだろう。
「げほっげほ…ちょっと……君!」
「気持ちよかったぜ」
「感想は聞いてない!」
「俺はお前が気持ちいいっつったら嬉しいけどな」
「~~~……」
これでもかというほど顔を赤くして、何やらパクパクしている様子がかわいらしくて、承太郎はその顔にキスをした。それから彼の中心に手を伸ばす。
けれど花京院はその手を止め、「そっちはいいから」と言った。そこでその手を後ろに回して、体液を塗りこんだ。そうすればそこはゆるゆると解けて、彼の口からはため息が漏れる。
それから花京院がそのまま、承太郎の膝の上に乗ってきた。それでもまだ、承太郎の頭のほうが、花京院のそれより上のほうにあるから、伸びをしないとキスができない。
そうやって二人でくっついて、体を重ねて、心まで重なればいい、と強く思った。