ハナアルキ世界について

せっかく本を出すということで、ちょっとつらつらと。
私にとってハナアルキ花京院のいる世界っていうのはどういう世界かっていう話です。

まずもちろん、私がハナアルキスキーなので承花でパロったというのはその通りです。
それが始めです。
ですが、鼻行類の世界に二人の名前のキャラクターを放り込んだだけではないです。
あの世界は、ずっとずっと花京院を探していた承太郎がたどり着いた安息の地なのです。
種族が違うことによって逆に、承太郎は花京院と完全に対等の立場で、何にも邪魔されず一緒にいられる場所です。
花京院にとっては、彼を縛る全ての制約が消え去って、ただ本能のままに好きなことが好きなようにできる世界です。
一巡後(以降)パラレルは数多く書いていますが、それが全て終わって、最後にやってきた場所なのです。
どこがどう最後かというと、”花京院のほうが”承太郎を見つけているところです。
これは滅茶苦茶大事です。
これによって彼らの長い長いすれ違いの旅が終わったという、あそこは完全なる救済世界なのです。
鼻行類は小型の哺乳類ですが、あの世界において彼に寿命は来ません。
永遠に、全てを許されて、もう世界が巡ることもなく、「最後」もなくずーっと一緒にいられるのです。
そういうわけで私があの世界を描くときは、いつものブラック要素やグレー要素は一切なく、もしグロ系があったとしても完全に幸せなそれで、幸福ばかりがある世界になるわけです。
あれを書いているときは私もとても幸せです。
だからあれは飛び抜けてハッピーでかわいくてふわふわキラキラになるのです。
これは私がハナアルキ花京院を描くときの根本なので、絶対に揺るぎません。

新刊もただただ可愛いだけの内容です。
よかったらお手にとって見てね!